プロ野球中継を見なくなった話|「好き」と「依存」は全然違う

パチンコ依存

TVで阪神の試合がある日は、常に時間を気にしていた。

プロ野球のシーズン中はずっとそうだった。試合開始の時間に合わせて家に帰る。中継がない日はラジオで聞く。見たい試合があればDAZNをその時だけ契約する。ラジオで経過を確認して、アプリに課金する。試合中は他のことに集中できない。試合後は結果次第でその日のテンションが決まる。

楽しみでもあった。でも、負けた時はあまり楽しくなかった。

ある時、ふと思った。これ、好きなんじゃなくて依存じゃないか。

負けた時の感情が答えだった

好きと依存の違いは、負けた時の感情でわかる。

私の父は阪神が負け始めたり、ミスをすると、まるで自分が監督のように文句を言い始める。チャンネルを変え、機嫌が悪くなり、その場の居心地が悪くなる。母はいつも「そんなに嫌なら見なければいいのに」と言っていた。だがしばらくするとまた阪神戦にチャンネルを戻す。勝った時は機嫌が良かった。

これはなんなのだろうか。

好きだからではなく、依存しているから感情が制御できなくなっているのだ。

海外では、応援しているサッカーチームが負けると相手サポーターと喧嘩になることがある。あれも同じだ。

では、本当に「好き」な場合はどうか。好きなアイドルが試合で負けたとして、腹が立つだろうか。悔しいかもしれないが、そのアイドルが嫌いになるわけではない。むしろ負けても愛おしい。それが「好き」だ。

依存は「好き」を装っている

パチンコも同じだった。

「パチンコが好き」と言い続けていたが、負けると怒り、勝てば次の台を探し、帰り際には後悔していた。好きなものを楽しんでいる人間の顔ではなかった。

依存は「好き」を装って、時間とお金と感情を奪っていく。本当に好きなものは、結果に関係なく穏やかな気持ちにさせてくれる。

このことに気づいた時、自然と見なくなっていた。依存だとわかった瞬間、魔法が解けた感覚だった。

見なくなってから気づいたこと

試合の時間に追われなくなった。DAZNなど余計な出費もなくなった。一番大きいのは、時間が自由に使えるようになったことだ。

よく考えると、人生で成し遂げることはたくさんあるのに、自己投資もせず時間を潰している人が多い。通勤電車ではほとんどの人がスマホゲームやSNSに時間を使っている。時間が空いたら「暇だ」と言い始める。

時間は有限だ。お金を管理できる人は時間も管理できると思う。どちらも同じ「資産」だと気づいているからだ。

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