パチンコには30年通った。
通いながら、うすうす感じていたことがある。今だから言える、辞めた理由を書く。
負けた帰り道、コンビニの店員が上に見えた
一日中打って負けた帰り道、コンビニに寄った。店員と喋るのも億劫だった。
真面目に働いて時給を稼いでいる店員の方が、自分より上に見えた。目も合わせられない。
今日一日、何一つ言葉を発していない。誰のためにもならないことをして、ストレスだけが溜まった。
今日パチンコに行っていなければ、できたことはいくらでもあった。
- ご馳走をたくさん食べられた
- 旅行にも行けた
- 副業で、お金や経験を増やせた
でも現実の夜ご飯は、コンビニで買った少し高いビールとジャンクフード。スーパー銭湯でリフレッシュできたはずの一日が、真逆になった。
家族サービスもできない。体も心も財布の中身もボロボロで、人と話す余力も残っていない。
次の休みはどう過ごすのか。来週もきっとパチンコだと、自分で分かっていた。
スーパーで見た「普通の生活」
別の日の帰り道、スーパーで買い物をしている人たちを見た。カゴに食材を入れて、表情に余裕がある。楽しそうに話している。
こっちは、連チャンがすぐ終わったことをクヨクヨ考えている。失った金のことしか頭にない。
その差があまりにも大きかった。普通に生活している人の方が、よほど豊かだと思った。
借金が家族にバレた日
本気で「このままではダメだ」と思ったのは、借金が家族にバレた時だ。借金取りから連絡が来て、隠しきれなくなった。
その頃は、もう限界まで追い詰められていた。
- 借入の限度額はMAX。現金もゼロ
- クレジットカードのショッピング枠で商品を買い、それを売って現金を作った
- 手持ちが1,500円しかなく、給料日まであと3日でもホールへ向かった
- 家財道具で売れるものは、全部売った
それでも足りなかった。それでもパチンコに行った。
今考えると信じられない。でもその時は「取り戻せるかもしれない」という気持ちしかなかった。それが依存の怖さだ。
借金があると、頭がどうなっていくのかはこちらに書いた。
→ 借金があると脳がアホになる|400万の借入でも何とも思わなくなった話
30年通って分かった、辞めた理由
本気で辞めようと思ったのは借金がバレた時だ。でもその前から、小さな「おかしい」はずっと積み重なっていた。
① 休日がパチンコだけになる
朝一の抽選に並びながら、いつも同じことを考えていた。「15時には打ち終えて、スーパー銭湯で疲れを取って、ビールを飲んで家でまったりしよう」。
実際は、負ければ取り戻すまで帰れない。勝っていても、上積みを狙って帰らない。帰るのはいつも閉店の少し前だった。
辞めてからは、休日を自分のために使えるようになった。趣味、副業、家事、体づくり。今は、パチンコに行く時間がもったいなく感じる。
② 嘘と隠し事が増える
パチンコに行くとは言わず、「ちょっと出かける」と言う。電話がかかってくれば、店の音が聞こえない場所まで出て折り返す。
コンビニのATMで追加の金を下ろす。「最近行っていない」と言いながら、実際は行っている。
辞めてからは、隠し事がなくなってスッキリした。ATMにもほぼ行かない。手数料もかからない。
→ パチンコにハマると人は嘘をつく
③ 結局、負け続ける
優秀台、高設定、ゾーン狙い、ハイエナ、イベント。全部やった。
一時的にプラスになっても、続ければ右肩下がりになる。勝ち続けられるのは、朝から晩まで打つ専業のごく一部だけ。それもホール次第で変わる。
辞めてからは、意識しなくても金が貯まる。行かないだけで、ちょっとした贅沢ができる。
→ 【第1弾】パチンコで「勝てる」と思っているあなたへ。確率は嘘をつかない。
④ 趣味にするには金がかかりすぎる
パチンコは趣味だと言い張る人もいる。でも、多くの人は金をかけすぎている。そのせいで生活に支障が出ている人もいる。俺もその一人だった。
今は、バイクで日帰りツーリングに行ってもガソリン代とランチ代で2,000〜3,000円。友人と飲みに行っても、安い店なら一人3,000円ほどで十分楽しめる。
そのツーリングの記録は、別で書いている食べ歩きブログに残している。
→ 下北山スポーツ公園の桜ツーリング|花筏と水面の反射が絶景やった
パチンコなら、一瞬で消える金額だ。
⑤ 何の役にも立たない
何年打ち続けても、生きていくための知識も体力もつかない。役に立たない知識だけが増えて、体力は落ちていく。
辞めてからは、YouTubeなどで情報を集めて、知識が積み上がっていく満足感がある。休みの日は筋トレやランニングをしている。
⑥ ホールの空気が怖い
最近のホールは綺麗で、接客も良い。空気もずいぶん良くなった。でも、ギャンブル場であることは変わらない。
- 1日で10万円クラスを溶かしている人
- 資金が尽きても、まだ打ちたい人
- 借金が限度額いっぱいで、返すあてもない人
- 丸一日当たらず、イライラして台パンしている人
- そんな中で大勝ちして、逆恨みの対象になる人
辞めてからは、公園、ショッピングモール、バイクショップ、ツーリング先の道の駅、昼カフェ、スーパー銭湯。普通の生活圏の人と関わるようになった。
今パチンコ屋の横を通ると、「前の自分とは違う場所にいる」と感じる。
⑦ 人と話せなくなる
パチンコにハマっていた30年間、人との交流が苦手だった。特に女性との会話が苦手だった。話せることが、パチンコのことしかなかった。
辞めて時間ができて、色んな知識が入ってきた。スムーズとは言えないが、女性との会話にも困らなくなった。
話題が増えると、人間関係も自然と広がる。休日の行き先がパチンコ屋以外に広がって、人と出会う機会も増えた。
最後に
辞めた理由は一つではない。一つ一つは小さな違和感だった。それが30年分積み重なったところに借金がバレて、やっと本気になれた。
パチンコって「やめよう」と思うだけでは、ほぼ無理だ。俺も何度も失敗した。
全体の考え方や方法は、こちらにまとめている。
▶ パチンコをやめる方法まとめ
実際にやめるための具体的な方法はこちら。
▶ パチンコ「やめる」という意思だけでは無理。並行して複数の仕掛けを作る。


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