パチンコ屋で店員をしていた時期がある。即日入寮・飯付きの店に、無一文で転がり込んだ。
店員になった経緯は前に書いた。
→ パチンコ屋の店員になった話|依存者が依存者を相手にする仕事
今回は、店の内側から見た客の話や。毎日ホールに立ってると、見たくないもんまで全部見える。
台をどつく客を注意したら、胸ぐらを掴まれた
ヤンチャそうな中年のカップルがおった。当たらんたびに、何度も台をどついていた。
やから注意した。そのとき、少しその人の手に触れたか、触れてないか。それくらいや。
それやのに「何で勝手に俺の手触るねん」とイチャモンをつけられた。胸ぐらを掴まれて、外に引っ張り出された。
主任が来て、間に入ってくれて収まった。そのとき主任に言われた。「お前の方が人間でかいから、許したれ」
よう考えたら、考えるまでもない。そんな中年、かっこ悪いやろ。
パチンコにハマって、当たらんかったらすぐキレて台をどつく。それを注意されたら、腹いせに弱いもんを叩く。
毎日見ていた客たち
朝一から、妊婦さんが並んでいたこともある。当時の店内はタバコの煙だらけ。働いてる俺でさえ頭痛になるほどやった。
そうまでして、パチンコするんか…。
ほかにも、こんな客が毎日おった。
- 店内でタバコをポイ捨てするおっさん
- スタッフのお尻を触ってくるおっさん
- 負けた腹いせに、出玉のドル箱をホールにぶちまけるやつ
- トイレで手を洗わないやつ
- 隣に気をつかわずタバコを吸うやつ。というか、吸う気もないのに火だけ付けて持ってる。煙はずっと隣の人に当たってる
- 裸足で打ってるやつ。しかも、めっちゃ足が臭い
- 子供を車に乗せたまま、夫婦でパチンコするやつ
負けたからとスタッフに八つ当たりするおっさんもおった。同僚の顔が腫れてたから、どうしたんか聞いたら、客にどつかれたと白状した。
身なりも体も、全部後回し
服装はだらしない。服に興味がなく、頭の中はパチンコばっかり。
歯医者にも定期検診にも行かんから、歯はボロボロ。どこか体が痛くても、病院よりパチンコ屋に行く。
ホールの中で回る、金と玉の貸し借り
- パチンコ屋の中で知り合った人に、金を借りるやつ
- 女の人に、体の関係を条件に金を貸すやつ
- 「もう少しで当たるから」と別のシマから玉をコップ1杯借りに来て、そのまま消息不明になるやつ
当たらんのは、店のせい?
玉詰まりを直したら、サービス玉を入れる。そしたら「もっと入れろ」とどやされる。
当たる当たらんは完全確率や。それやのに、店のせい、スタッフのせいにする客ばっかりやった。
客の間では、こんな話がよう出ていた。
- カメラで見て、遠隔してる
- 財布の中身をチェックしてる
- あいつは昨日勝ってるから、今日は出さん
- 老人には出す
そんなことが出来るなら、そっちの方がよっぽど遠隔やで。
当時はAIも普及してない時代や。そんなもん、人間が管理できる訳ないやろ!
確率の話は、こっちで詳しく書いている。
→ 【第1弾】パチンコで「勝てる」と思っているあなたへ。確率は嘘をつかない。
人間不信になった
こんな客を毎日相手にしてたら、人間不信になるわ。というか、実際なってたな。
そんな俺も、別のパチ屋に打ちに行ってた
えらそうに言うてるけど、俺も同じやった。休日も、仕事終わりも、仕事前も、別のパチ屋に打ちに行ってた。
働いてる最中に、お客さんの連チャンを目の前で見る。そしたら、自分も打ちたくなる。依存のループやな。
俺の周りのスタッフは、ほとんどがパチンコで借金を経験していた。その返済のために、住み込みでパチンコ屋で働く。
それでもパチンコは打ち続ける。負のループや。
俺の頭の中も、こんなことばっかりやった。
- 設定上げか、据え置きか
- 高確・チャンスゾーン・ゲーム数を狙う
- 台の挙動を確かめる。両サイドの台の挙動もチラ見する
- 小役をカウントする
- 台枠ランプや設定示唆を確認する
- 並んでる間に、P-WORLDで前日のデータを確認する
そんなことばかり考えてた。あんな奴らの仲間やったんやなと思う。
「俺はパチンカスやない」と思ってるやつ
中には「俺は他の奴らとは違う」と思い込んでるやつもおる。自分はパチンカスやないと。
ちょっとおしゃれして、いい車に乗って、パチンコ屋に来る。
でも、パチンコやってる時点でパチンカス確定や。あんな面白くない遊びはないからな。
多分その車も残クレやし、借金もしてるんちゃうかな? 実際、俺のツレが未だにそうやからな。
パチンコ屋は、世間から隔離された場所
パチンコ屋は、ほかの世界から隔離されてるように感じる。
- 同僚との会話はパチンコの話
- 休日もパチンコ
- お客さんも毎日同じ人ばっかり
- パチンコ以外の知識は皆無。ほかの仕事に活かせない
- 接客も単調で、ほとんど言葉も発さない
パチンコ店を転々としてるやつも多かった。
ちゃんと認めて、辞め続けていく
台をどつく客も、遠隔を疑う客も、休みの日に別の店で打ってた俺も、根っこは同じやった。
あんな奴らの仲間やった。それをちゃんと認めて、これからも辞め続けていく。
辞め続けることについては、こっちに書いている。
→ 【ステップ⑤】パチンコをやめ続けること|道は一本だけ
パチンコをやめたい方はこちら:
→ パチンコをやめる方法|完全ガイド
意志だけではやめられない理由と、具体的な仕掛けの作り方はこちら。
→ 意思だけでは無理・複数の仕掛けを作る

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